高い耐久性を持つインプラントですが、治療後のメンテナンス次第でその機能が活かされるかどうかが分かれます。メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などのトラブルが発生し、せっかくの治療が台無しになってしまうことがあるのです。インプラントは、身体に人工物を埋め込む治療法。異物であるインプラントとよりよい関係を維持するためにも、メンテナンスの意義を理解し、しっかりとケアをするようにしましょう。
インプラント治療を施した箇所には歯根膜が存在せず、天然歯に備わっている機能(触覚や痛覚など)が失われています。そのため通常よりも異常に気づきにくくなる傾向があります。インプラント治療をしたからといって安心せず、インプラント特有のお口のトラブルを防ぐためにも、歯科医院で客観的な経過観察をしてもらうなど、積極的なメンテナンスに取り組みましょう。
ご自身で行う毎日のケア
基本的には、天然歯と同様に毎日のブラッシングが不可欠です。特にインプラント周囲炎を予防するためにも、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットは念入りにブラッシングするよう心がけましょう。歯ブラシの他にデンタルフロスなどの活用も有効です。ご自分で行うメンテナンスに不安があれば、何でもご相談ください。
歯科医院での定期検診
歯科医院の定期検診には、インプラントや周辺組織の状態のチェックに加え、ブラッシング指導、プラークや歯石の除去、咬み合わせチェックが含まれます。ブラッシング指導やプラーク・歯石の除去はインプラント周囲炎を予防するために大切なことです。また、加齢に伴って咬み合わせが変化することから、インプラントの機能を長く維持するためにも、咬み合わせチェックは重要です。
当院では、定期的にメンテナンスにいらっしゃる患者様を対象に、10年のインプラント保証をお付けしています。安心して治療に臨んでいただけるよう、その他にもさまざまな配慮をしておりますので、治療に関する不安や疑問などがあれば、どんなことでもお気軽にお尋ねください。